Thinkpad T61

Thinkapd T61をアップグレードしたのでメモする。

T61 私の所有するのは2007年リリースのモデル。
https://www.inversenet.co.jp/pclist/product/Lenovo-note/76591GJ.html

同モデルにCPU T9300を搭載したモデルもあったようだが(2008年リリース)、このモデルはT7100(1.8Ghz)が搭載されていた。

で、CPUをT7100(1.8Ghz)からT9300(2.5Ghz)にアップグレードすることにした。

古いPCのCPUアップグレードの意味合いは深く考えると迷宮入してしまうので、あまり考えないことが肝心である。CPUの選択、そして購入に関しては白昼堂々とするのではなく、大分酔いも回って気分も大きくなってきた深夜にするのが正攻法であることを記しておく。


しかし、しらふの真っ昼間に考えてもアップグレードできるものはやっぱりしたい。というか、これが古PCの魅力でもある。
最近のノートPCを買ってもこのアップグレードする楽しみ、は少なくなっているようだ。買った状態そのままで最後まで付き合わなければいけない。運が良ければSSDのサイズの変更が効くくらいか。 バッテリーさえ分解しなければ変更できないものも多い。 お陰でスリム、軽量なカッコいい(しかしこれは人の好みによるのと、流行りのもよる)外見になっているが、考え方ははっきり言ってスマホと同様なのだ。 スマホの性能がPC並み(最近のは私のPC達よりぜんぜん高性能!)高くなってきているから、まあそうなるのは自然なのか。 

しかしそうなってくるとガジェットとして物足りない。 ガジェットはいじって見てなんぼ、のモノでしょう。 部品をアップグレードしたり、疲れたものや故障したものを交換して、埃が溜まれば掃除してやり、そういうふうにしてモノへの愛情が募るのである。


愛情がわかないモノには必要度が下がってくればすぐ引退してもらって、新しいものを導入したほうが良い。 つまりはそういうことだろう。パッと買って、それなりに使って、パッと買い換えろ、と。 愛情なんていりません、それより買い替えてください。というのがメーカーの本音でしょう。

 

個人の好みの問題ですが、私としてはむかし(といってもとびきり古いのには中々手が出ませんが)のThinkpad達はいじってメンテのしがいがあるモノであると確信(特に晩酌をやりながらいじりまわすのに最適!)しているので楽しく付き合っているわけです。

言い訳がましくなったが、CPUのアップグレードなんである。


このT61には今回のT9300というCPUのほかにT9500という、もうちょっと速いヤツも装着可能である。 しかし、値段が違う。T9300が$15くらいで買えるのに対して、T9500は$50くらいする(AliexpressやEbayで買えます。)まあ、昔はもっと高かったのでしょうが。

性能は全く同じアーキテクチャーでT9500のほうが数%速いだけなのだが、、、。オンボロPCをイジる身としてはこの値段差は大きいのである。なにせその値段差だけでまた新たな酒のツマミが手に入る! 

兎に角、CPUを変更して、今までしてこなかったファンの掃除(といっても埃を吹き飛ばすだけだけど)とサーマルグリスをたっぷり塗って交換完了。

普段使いするぶんには、はっきり言ってCPUの性能差よりもファンの音が静かになったのにビックリ。ファンの掃除とサーマルグリスの塗り直しはもっと早く行うべきであった。おかげで非常に快適に動作するようになったし、使用感は重要である。 

で、肝心のCPUの性能差は?

体感的には判りません・・・。(テストでも走らせてみたら数値化できるのでしょうが、面倒くさい。まあ理論値、というかユーザー統計は色んなサイトで見ることができるので数値上はすぐに分かりますが、やはり体感が大切ですね。)

もひとつ、使用感を大きく左右するアップグレード、HDDからSSDへの変更も行った。使用感への影響が一番大きなのはこのアップグレードのはず、当たり前だけど。

HDDではLinux Mint 20 XFCEを使ってきましたが、結構快適に動いてはいたわけです。で、HDDのままでイイかなあと思っていたのだけど、CPUを変更するついでにSSDを奢ってやることにしました。 

で、やはり快適。 これも、もっと早くするべきだった。

そういえば、Thinkpad T61やこのバリアント(X61など)で上記アップグレードを行う上で忘れてはいけないのはBIOSのアップグレード。

熱心なThinkpadファン(だと思う)によってMiddleton's BIOS と呼ばれるカスタムBIOSが用意されていて、こいつのお陰でCPUの交換(T9300はオリジナルのMerom世代のCPUとは世代の違うPenrynコードネームなので、CPU変更しただけでは起動時”Thermal Sensing Error"となるらしい)が問題なくできる。 
加えてHDDのアクセススピードが通常はSATA I(1.5Gb/s)なのに対してSATA II(3Gb/s)に変更される、ってスゴイなそれ。 SSDへの変更が十二分に活かされるわけだ。
おまけにWifiカード変更の制約がなくなり、もっと速いやつに変更できるようになるという。いい事づく目だ。

追記:そうそう、おまけにメモリも従来の最高4GBから最高8GBまで使えるようになるいらしい。 鉄壁のアップグレードだな。  が、しかし、PC2-5300(6400)のメモリはすごく高い。4GBx2のセットで1万円くらいする。 なぜだ、手が出ない!

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