今回もレトロマック(というか、まあ、中古ジャンクPCですね)の話。
自分が持っているレトロマックにはほとんどFireWireポートというのが備わっています。これはCPUがPowerPCシリーズのモデルで大体1999年以降の機種に大抵備わっている装備ですが、これが便利なのだということに最近気が付きました。(は、今頃になって?・・・はい、マック歴が非常に短いもので・・・)
まあ、当然自分で気がついたのではなく、その道のセンパイたちのWebページやYouTubeなどから盗み見をしているわけです。
例えばコレ、この人。
このFireWireポートを使った外付けHDDの使い方を説明してくれている訳ですが、
こんな風にパーティションをいくつかに分け、いくつかの違うインストールディスクを入れておいて、そこからOSをインストールできるようにしてあるらしい。 その上、起動ディスクも作っておいて外付けHDDから直に起動もできるようにもなっているらしい。
これの何が良いかというと、レトロマックのCD/DVDドライブが何らかの理由(例えば壊れている!レトロ/ビンテージあるある、ですね)で使えなくても、FireWireさえ備わっていればそこからOSをインストールしたり、或いは起動を確かめたりできるということ。HDDが入っていない個体でもすぐさまマシンの起動が確認できちゃう、なのでこれは大変便利。
あるいは、一つのマシンで違うOSを起動して体験できる(マシンのスペックが許す範囲内で)ので、それも楽しみです。
もちろん、起動やインストールだけの役割ではなくて普通にファイルの保管などデータ管理もできるので、普段遣いのNon-レトロマシンとのコミュニケーションがこれを通して行えるわけですな。
やはりインターネットは新しいPC(とは言っても自分の最新マックは2009年製、ほとんどレトロの域ですが、おかげでFireWireポートがある)でつなげておく。セキュリティのこともあるしダウンロードスピードも速いし、その他まあいろいろやはり外部とつながる場合は新しいモノの方が優れているのは当然。
で、そこからレトロマシンにファイルを転送するって場合が一番多いケース。
あれあれ、USBがあればそれですればいいじゃあないですか、と思うかも知れないのだけど、昔のマシンはそうは行かないわけです。
まず転送速度の違い。
当時(90年代後半くらい?から2000年代初旬)主流のUSB1.1のスピードが12Mbpsであったのに対して、FireWire400が400Mbpsでしたので、圧倒的に有利だったんですな。USB2.0=480Mbpsが実際に導入されるのが2004年くらい(?)なので、(導入されたあともFireWire800=800Mbpsがありましたから)やはりFireWireポートが有利だったわけです。(ちょっと前、といっても10年くらい前?のUSB3.0でさえ5Gbpsぐらいですから、まあそりゃあ遅いですけど。それがレトロPCの世界!)
さらに、転送スピードの差だけではなくて、上で紹介したビデオのようにFireWireポートで繋げたHDDからそこにインストールされているOSも起動できちゃう。
あっ、FireWireポートを使ってもう一つ便利なターゲットモードという機能もあります。
これは2つのマックをFireWireケーブルでつないで、片方のマシンをあたかもHDDがつなげあるだけのように扱うことができる機能。なので、ファイルのやり取りなどはこちらの機能のほうが直接的ではあります。
1999年頃以降のFireWireが実装されているPowerMacシリーズのコンピューターであればこの手法でカバーできることになります。
が、それ以前のFireWireが実装されていないモデルに関してはまた違う角度から考えなければいけませんが。
あー、奥が深いレトロマックの世界。
さてそれでやっぱり実際にその外付けFireWireハードディスクが欲しい!!
なので作成する事にしたのですが、コレがヲッサンには結構めんどう、というかトリッキーなコツがいくつかあったので、それをメモっておくことにします。
でも今回もチト長くなっちゃったのでまた次回に。