前回、
クロームOSを復活させた、と書いたけど。
Grubからブートできるようにはなったのだけど、どうもWiFiに上手く繋がらない。
前回ログインした時と何が違っているかといえば、WiFiルーターを新しくした。 Google Nest WiFi のこんなやつ。
Credit: Android Authority
ただデュアルブートの片方、Manjaroリナックスの方は問題なく繋がっているのでハードウェアの問題でないのは分かっている。おまけにログインもなかなかうまく行かない。クロームOSはグーグルアカウントでログインするので、セキュリティがキビシイ。WiFiが繋がらないのが原因かも。
とりあえず、アップデートしてみる
不思議に思いつつも、まあ随分前のクロームOSバージョンだし(たしかVer94くらいだったと)、まあ仕方ない、アップデートしてみますか、という事でアップデートの仕方を調べました。
普通のクロームブックでクロームOS を使っているわけではないので、当然簡単にはアップデートできないだろうと、腹をくくってBrunchプロジェクトのページを見に行ったのですが、なんとウェブ上というかブラウザ上からアップデートできちゃう。
こんな画面
で、こりゃあ簡単だ、と最新版のStable Ver.109をアップデートした(クロームOSのバージョンとそれを司るフレームワークのBrunchと両方)。
アップデート=初期設定だった → そして沼にハマる
うまく行ったんだけど、もう一回ユーザー登録なんかをしなくてはいけない初期設定状態からやり直す事に。
まあそういうもんなのでしょうと、素直に従って初期設定を進めていくと、途中から全く先に行かなくなってしまった。 途中でシステムが落ちちゃう、完全にシャットダウンしちゃうんですな。
何回もやるんだけど、ユーザー登録のだいたい同じところでシャットダウンしてしまう症状。なので、にっちもさっちも行かない状態でスタックする事になってシマッた。
こうなるともう伝家の宝刀、再インストール!、ぐらいしか思い浮かばない。ということで、デュアルブートのステップを最初からやり直すことにした、はあ。
仕方なく最初からやり直す
はい、前にポストしたデュアルブートのやりかた通りにもう一回最初からやり直します。
今度もバージョン109を選んで、必要なファイルをダウンロードして進めます。
ただし、前回とちょっと違うのは今回デュアルブートするLinuxがManjaroになっていること。ManjaroはArch Linuxベースのディストロなので、ちょっと勝手が違います。
Manjaro(Arch Linux)はちょっと勝手が違う
ダウンロードしたファイルたちを実行する前に必要な環境設定をLinux上でしないといけませんが、具体的には pv
, tar
, unzip
そして cgpt
パッケージをインストールしておきます。で、ArchLinuxにはこの cgpt
パッケージが曲者です、というか用意されていない! です。
なので、AUR(ArchUserRepository)というところに他の誰かが作ってくれた元ファイルを自分でインストールできるように準備しなければいけないようです。Archリナックス、そんな事は自分でやりなさいと。
AUR (Arch User Repository) を使う→そして沼にハマる
Arch Linuxでのコマンドは sudo pacman -S
などでインストールするわけですが、それはダウンロードする対象ファイルがソフトウェアのレポジトリに存在する場合なので、それ以外のファイル(パッケージ)をダウンロードしようとすると追加の作業が必要になるようです。 コレ、ヲッサンにはかなりハードル高いのですが、頑張って調べることにしました。(Manajroを使い始めて初の試練)
これもManjaro Wikiで調べられます。が、ここまでくるともう、Archに興味のある人しか読まないだろうし、その人たちはもうそんな事できる人々でしょうから、詳細は割愛します・・・。
で、そのvboot-utils(= cgpt ) というパッケージをAURから拾ってきて自分でビルドしてインストールまでするわけですが、ビルド、の段階でエラー発生!
error: ‘RSA_get0_key’ is deprecated, etc,etc....
なんでもopenssl 3.0というのが受け付けてくれないようです、でまたググってみるとopenSSL 1.1.1とかいうのなら大丈夫らしいのですが、どうもいまさら逆戻りはできないそうなので、ここで 詰み!か、と天を仰ぐ。
AURからのビルド挫折、しかし抜け道を発見
しかしさらに執拗にググること、時間を忘れるぐらい・・・。(結局はBrunchのgithub ページのサポートやIssueのところを目を皿のようにして探して見つけたコレ)
なんでも .DEBパッケージ(Debian やUbuntu用)をArch用にコンバートする方法があるらしい。それなら↑のAURからビルドしなくて済むし、エラーも回避できるはず。
上記のレポートにしたがってDEBTAPというのもインストールして、なんとかかんとかcgptなるパッケージもインストールできました。
無事再インストール、久しぶりのクロームOSは?
さてここまでくればあとは速い。
一気にインストールして、リブート。
初期設定画面まで到達したら、さっきのことがあるので(ログインにちょっと苦労した)、あたらしくグーグルアカウントもクロームOS専用に作っちゃう。
結局Ver94 からVer109まで一気にアップしたので、何となく見かけが違うようです。アプリのランチャーもちょっと変わったような・・・。
で、問題のクロームOSの使い勝手は?
結論、ThinkPadには向いていない・・・。
いやね、タッチパッドが無効にできないんですね、なので、トラックポインターとタッチパッドの共存する形で操作するわけなんですが、これがやりにくい。 タッチパッドの感度もなんかイマイチ。
でもこれはクロームOSの方に責任は無くて、無理矢理勝手にThinkPadにインストールしてるものだから仕方のないことです・・・・。
それでも相変わらずYouTubeなどのメディア系アプリは使い心地が良いですね。
ThinkPad X230TのCPUはインテルのCoreシリーズ 3rd ジェネレーションですが、動作等に全く問題なし。Youtube, Amazonなどビデオプレイバックも問題ありません。
せっかくちゃんと起動できるようになったので、”時々”使ってみようと思ってます。(笑)