こんなニュース。
いつもいつも、いつまでたってもこんなニュースばかりだよ日本は。
今回は2019年の動物愛護管理法改正の余波が6歳までに繁殖を終えた個体の始末に影響しているということだが。つまり大した法改正ではなかったというか、いつも安定のニッポン、うわべだけの骨抜き改正であった、ということですな。
まあ、団体圧力その他もろもろ事情があっての事なのでしょう。しかしね、こんなことくらいコントロールできないのかい、とガッカリしちゃうね。
だが、この手の問題を解決するのは比較的簡単だ。
消費者が意識を変えれば良い。
つまりだ、もうペットショップなどから子犬、子猫を買うのをやめろ。欲しければれっきとしたブリーダーから直接手に入れるべきなのである。当然、欲しいそのタイミングで手に入れるのはほぼ不可能と言っていい。半年、一年待ちくらいは当然なのである。値段もうんと高くなる。れっきとしたブリードの犬猫をれっきとしたブリーダーから買うというのはそういう事なのですよ。
逆に言えばペットショップから購入した血統犬猫を所有している人たち全員にこれらの問題の根源があるとも言える。責任とってくれ。
うれしそうに、コーギーだヨークシャーだ、豆柴だ、と散歩しているあなたたち、全員有罪です。
だいたいね、
ブリーダーが飼育できる繁殖犬の数は、スタッフ1人あたり15頭までに制限、、、
というのはどういう事か。スタッフ3人いるだけで繁殖犬45頭もいるんかい?
ブリードされているということは当然去勢避妊されていない訳で、そんなやつらを自由奔放に放し飼いにしてまーす、なんてブリーダーはあまりいないだろう。だって勝手に繁殖されたりしたら困るからね。とすると、それぞれ分けて飼育する必要が出てくる訳だ。質の良いブリーダーに行けば分かるが、それぞれ繁殖用のカップルを空調の効いた部屋などに分けて飼育しているところが多い。 トラブルを避けて質の良い繁殖を行おうとすれば当然そうなる。なので、繁殖犬45頭も同時に飼育するとなると余程インフラに金銭を投入することになるが、それはできないので、代わりにケージに閉じ込めておく、ということに当然なる。そして健康状態の悪い質の悪い犬猫が大量生産されるわけですな。
そんなブリーダーの衛生状況、経営状況は行かなくても簡単に想像できる訳です。
法改正の目的は悪質なブリーダーの排除、とありますが、スタッフ一人あたり15頭も許容している法改正じゃあ、”悪質”ではないブリーダーの質もいささか疑いたくなるのは自然なことだ。
しかもだ、
ただ、数値規制が設定される中で、例外的に業者が「繁殖引退犬」を譲渡することを認める文言が追加されました。
だと?頭おかしいんじゃあないかい。もう骨抜き改正の典型例といっても過言でなかろう。ペット・ブリーダー業界との癒着、あるいは圧力に負けて作った骨抜き改正そのもの、だよな。
血統犬、血統猫が欲しければ質の良いブリーダーを直接尋ねて、飼育環境を自分の目で確認し、時間をかけてじっくり売買成立させていただきたいですな。血統付きを飼うというのはそういう大変贅沢なことなんですよ。
いたずらに、この犬種かわいい、あの血統が良いと後先考えずに皆さんがワガママを言ったツケがこのざまですよ。
でなければ、普通に雑種犬、雑種猫を飼えば良いのだ。
もうすぐ春だ、恵まれない雑種犬、雑種猫たちがたくさん里親を求めているぞ。犬猫を飼いたいなら、ペットショップなんか行かずにそういう子たちを引き取ってくれ。