ハサミとまな板の関係?ウエブの記事がなあ〜、という話。

新聞を購読していたのはどのくらい前までだろう。

ふと考えた。

恐らく、北米に住んでいた頃の Wall Street Journal 紙かFinacial Times 紙あたりが最後だろう。両紙とも読みごたえ、というかボリュームがとてつもなく多く、つたない英語リーディング能力しかない自分には良い試練を与えてくれた。が、内容は当時の自分にとっては知らないことが多く読むのが楽しかった。もう20年以上前の話になる。

 

で、その後は引っ越しも多く、日本在住期間を含め、もう完全に新聞購読はやめてしまった。ウエブ購読一本足打法だ。お金を払うのが嫌なので、タダ読み一直線である。

しかし、改めて思うのだが日本の一般新聞紙各紙は本当に読み応えがないネ。会社づとめの頃は一応日本経済新聞なども真面目な態度でしかめっ面をしながら読んでみたりしたが、やはりつまらない。で、ヤメた。

すぐに読み終わってしまうんだな。文化面などは勉強になることが比較的多いので文句はないが、その他ニュースは表面的なものがほとんどで勉強にならないと感じる。なのでウエブで十分だなと思うようになった訳だな。

ウエブでは国境をまたいで色々な国の情報も手に入るしね。まあでもガンバって英語を読まねばならない。

で、そこでやはり日本語の活字が恋しくなるので国内のウエブを徘徊して読むものを探す訳です。そうこうしていると色々なものに出会う。

個人で書いているブログみたいなヤツは意外と結構読み応えがあり含蓄があるものも多いので大いに歓迎なのだが、そういうのは個別にサーチしてキーワード検索など変えながらたどり着くしかない。

反してもう、本当にどうでもいいようなコンテンツの氾濫だなあと思うのが、ニュースのキュレーションサイトからリンクされるようなサイトの読み物。

代表格は ◯ahoo! Japan の◯フーニュースだが、これはもう見る(読むのではない)だけで疲れる。だったら見なければ良いのだが、コワイもの見たさでついつい見てしまう。もう、詳しい説明はしない。でも非常に効果的なアホ大量生産装置とは断言できるか。 キュレーターなのだから外部リンクを寄せ集めているだけだろう、という考えもあるかもしれないが、その寄せ集めのセンスとあの斬新なコメント機能を考えれば近寄らない方がいいよなあ、と思うのだ。 が、ついつい見てしまうんだよなー、自分もやはりアホなのだ、と実感する瞬間である。

◯oogle Newsなんていうのもニュースキュレーションの代表格だが、ここではある程度自分の嗜好を反映できる仕組みがあるのでありがたい。例えば、一般紙でもかの有名な超左翼紙は排除。またはダイヤモンドなんちゃらやらプレジデンツなんちゃらとかのどうでもいい系ビジネスサイトや芸能人ニュース、パパラッチ系スポーツ紙とか、はたまた全く興味のない野球やサッカー関連のスポーツニュースはもう軒並み非表示!にしてワシの眼前にすら出てこないようにできるので、ありがたいのだ。

が、しかし◯ーグルサイドも負けてはいない。次々と聞いたこともないニュース、雑誌、読み物系サイトの記事をこちらに表示してくる。そんなサイトの急先鋒がカタカナ系雑誌サイトだ。

〇〇モードとか〇〇ハッカーとか〇〇ジャパンとか、挙げたらきりがない。一体誰がどこでどんな手法でそんな星の数ほどのサイトを運営できるのだろうか、と考えてしまう。だって、本当にどうでもいいような記事のオンパレードなのだ。まあ、たいていはこれまたどうでもいいような商品の紹介記事が多いので、企業のSNSマーケティング費用から捻出されて運営されている提灯記事であろうことは容易に想像できるのだが、時々ハッとしたり、プッと吹いたり、微笑ましいものも、あるにはある。

で、つい最近なぜだか全く理解できずにしばしボーぜんとしてしまった記事の一つがこれだ。

www.businessinsider.jp

まあこれも上述した提灯記事の一つであるのは一目瞭然であるが、木製のまな板の洗い方の話だとすっかり思い込んで記事を読んでいたので、ひと通り無印良品さんのハサミの提灯記事(何度も言うな!)を読んでから、あれ、まな板の話はどこに行ったのだ!と考え込んでしまった。

まな板が洗い物のネックになっている話はどうしたのだ。このハサミがいろいろ優れているのは分かったょ、それで本題のまな板の件はどうした?

としばらくキツネにつままれた感満載で自分ではこの不思議を解決できずに数日過ごした。でもやはりどうしても気になってしまって、後日また読み返したのだよ。そしたら理解できました。 あ〜、

ハサミがあるから → 包丁使わない → だからまな板使わない → それなら洗わなくていいじゃん。

という話だったのか。 理解力不足にも程があるな、恥ずかしい。

しかし、ね。なんかこの論法ちょっと無理がないですか?という話なのだ。いや、論法じゃないな、論法はいいけど、やっぱり記事の書き方がいかんだろ!と息巻いてしまった。

いきなり話の頭に、正解は分解して洗えるキッチンハサミなのだ、なんて言われてもね、こちらの頭の中はまな板を洗うことだけいっぱいなのであるよ。だってそうだろう、そういう事(タイトル)でワシを釣ったのだろう、それなのにいきなりハサミの話だけを展開されてもこちらの遅脳はそんな急展開な話にはついていけないのであるよ。

せめて話の間に包丁vsキッチンハサミのことくらい触れてくれよ、と思う。

もう、このハサミのいいところの羅列ばかりで包丁どころかまな板だって遥か彼方に追いやられていないか?とオジサンはつぶやくのであった。

そしたら最後の最後に包丁に比べたら細かなカットは苦手だ、なーんて書いてある。あのなー、そりゃそうだろう、ハサミだけでまな板いらなくなる、ということはないだろうな〜、と思いました。