キジを貰った

5月から9月までアップ無しの日が続いてシマッタ。時が経つのが早い。

懲りずに続けます、怠けながら。

 

さて、先日知人にキジを貰ってしまった。

貰ってしまった、という何だか全面的に喜んでいないのは、捌いた経験がないから。実はニワトリでさえ自分で捌いたことはないのだ。

 

いつかは自分でニワトリくらいは我が家の裏庭で育ててやり、卵の恩恵に授かりつつも必要な個体はシメて余す所なく調理してやる、というのをなぜだかいつの間にか自分で自分に課した一つの目標としてココロの中に持っている訳であるが、そんな密かなる目標とは遠く離れた現代人たる堕落したナイーブな生活を送っているので、鶏一羽自分で捌いたことすらないという状況、である。

 

あ、そんなのは大概の人はそうでしょう、と同じく普通の現代人たる方々は思うかもしれませんが、そんな事を普通と思うのは実は都会で暮らしている人々だけで、ちょっと田舎に行けば日本を含めてどんな国でもそんな事は皆さん普通になさっているんですよね、と思う。

なので、やはり田舎に引っ越した自分としては正式に田舎人のマナーの一つとしてですね、鶏一羽くらいはササッと夕飯前くらいには捌いてやれる人間になりたいわけです。

ニワトリっていうのは何でも食べてくれるので、家庭ゴミの削減にも多いに味方になってくれる、非常に便利な存在だ。いまのところ我が家の生ごみたちはコンポストとして、ゴミにこそなりませんがあまり有効活用されているとも言えない状態でありますので、妙にそそられるんです、ニワトリの存在に。 ちなみにその線で行けば、ヤギも飼ってみたいなあ。

 

さて、話はキジであった。

フランス南部の当地にもキジがいて、狩猟の一つの対象として人気がある。

あまり日本にいるそれと見かけ上は変わらないと思う。立派な雄のキジだった。まあユーラシアというだけあって、植生や生き物はいろいろ日本とくらべても重なるものが多い。雀なんかもそっくりだしなあ。


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YouTube先生に一から教えてもらって(といってもそれほど複雑でない)、やることが分かった、ひたすら羽をむしっていくのみである。結構根気がいるもんだ。

ただし首周りの羽毛は抜きにくい事を学習。皮が薄くてすぐ破れちゃうのだ。頭までキチンと脱毛してあげたかったがあえなくギブアップ。なので頭は落としました。脚も同様に切って落として今回は捨てましたです。

羽毛を一通り剥いだら、今度はケツに少し切り込みを入れて、内臓類を一気にかき出す。結構簡単に引き出せるのだが、同時にそれなりの臭いに対面することになった。むむ。

レバーとハツはキープ。それ以外は廃棄。ところどころ血が滲んでいるんだが、ここから散弾が入ったのかなと思います。背中から打たられた感じ?


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ここまでくればあとは肉屋さんで買ってくるのと同じ。

レシピは奇をてらわず普通にオーブンローストにしてやった。レバーとハツは甘辛煮付けに。


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結果は?うーん、結構臭いがキツかったかなあ、内臓類はそれなりに臭いを取ったつもりですが、まあ個性があってヨロシイ、位のレベルだったから良しとします。くれた人によると内臓を引き抜く時に破ってはイケナイ臭い玉のような物があるそうで、それをやると臭くなってしまうと言うんだが。

なので自分は気付かずに破ってしまったのかもしれない。まあ、美味しく頂きました。

3日かけて最後まで食べきり、残ったガラはスープの素にし、天命を全うしてもらったあとで気づいたのだが、弾がどこからも出てこなかった。どういう事だろうか。内臓類を捨てた時に一緒に全て捨ててしまったのだろうか?解せない。

 

まあしかし、これでまたひとつ田舎暮らしの経験を増やすことができた、よしよし。