50代ランナーの敵

20代の頃ワタシはランニングで大体4'00/kmペースで走ることができた。5km走って20分とか19分位。遅い時で21分台。

どうして5kmかというと、その頃はデュアスロン(あるいはバイアスロン)なるものが流行っていて、5kmランニング、30km 自転車、また5kmランニング、で終わりという競技、これに何回か出場してその時のタイムがそんなもんであった。

 

サイクリングが好きで自転車はたくさん乗っていて、ランニングは殆ど練習などしなかったが、そのくらいのタイムでは走ることができたというわけ。

ただし、その競技もトップレベルの人達は5kmをたしか16分台くらいでは走っていたので、スタートしてすぐにその人たちは見えなくなってしまう、という状況。 なのでマイペースで走っていた。

それで、自分はまあ、キロ4分くらいのペースでは走れる人、という認識がその頃からあり、30年以上経過した今でもその間違った認識が頭の中から離れない。
自分が老いて、衰えた、ことを中々認識できない困った認識バイアスであります。

自分の場合、身長、体重とも若い頃からあまり変化がないのであまり老いた気がしないのもあるが、実はそれって筋肉が脂肪に変化しただけなのだなあ、、、。

ランニングの練習にしっかりと取り組んだ事がないので現在のこの自分の中でのランニングブーム(ここ3ヶ月だけだけど)は結構自分に確信的なものをもたらしてくれていた。あれ、オレ結構走れるんじゃあないかい? という類のものだ。

いまのところスローペースだけの練習だけど、まあそれは運動再開間もない事なので、まずはやっぱりエアロビックベースを作ることに集中してるのだ、夏の間は暑いのでスピード練習は控えて、秋になって涼しくなったら再開するゾ、などと目論んでいたのだが。

でその目論見どうり少し涼しくなったのでインターバルでもやってみっか!ということで少しスピードを出して走ってみようと思ったのだが、、、。

あれあれ、まったく走れない!

インターバル最初の試みは400m x 10本。 キロ4分程度のスピードで良いだろう、最初だし。と思ってやってみたら、いや、キロ4分半程度のスピードすら出ない、で、結局色々もがいた結果キロ5分前後のスピードでしか400mはもたない事が判明した、、。

さらに10本なんてとてもムリ、ということでなんとか5本を意気消沈してこなしたという、なんとも悲しいトライにおわってしまった。

なにせスピードが驚くほど出ないんですね。ゆっくりペースでは結構走れるようになってきたと思っていたので、コレにはかなりガッカリした。

ランニングフォームうんぬんのことはあるんだろうけど、まあ圧倒的に筋肉が衰えちゃってる感じがするんだなあ。蹴りが弱々しいというか、バネがないというか。

まあそもそも、キロ4分というのはオッサンには凄く速いペースということもあるだろう、だってフルマラソンをそんなペースで走ったら何とサブ3達成だからね。

いつまでも若いときの感覚を引きずっているというのはなんとも悲しい、気がする。

ということで自分のエライ勘違いを認識できて良かったという話でした。