子供用PCにLinux入れてみた(2)

Endless OS の続きになるのだが、今回はもう少しその詳細を。

Basicバージョンのiso3.4GBとフルバージョン17GBの違いはなんだろう、と気になっていた。

その差実に13GB以上。フルバージョンはインターネットにつながらなくても色々事足りるよう、あらかじめ様々なアプリがぷりインストールしてあるとの事なのだが、ベーシックバージョンとの違いを目で見て確認したくなった。

なのでフルバージョンの方もダウンロードして見ることにした。だがもう既にベーシックバージョンをインストールしてしまった後なので、とりあえずUSBスティックに起動可能な形でお試しすることにした。

で、やはり違いはプリインストールされているアプリの量の違いなのだが、実に多くのアプリがインストールされてる。まあネット環境がなくても使えるという事を念頭に置いての話だからそうなるんだけど、改めて眺めるとやはり言うか、まあしょうがないと言うべきか、必要なさそうな物がチラホラ。Encyclopedia なんてのもある。

これを見て思い出すのが初めてPCを買った'95−6年くらいの時、Windows95マシンだが、これにEncartaとかいう百科辞典CDが付いてきた。あれこれCDを管理しつつ、使う時はCDを実際に挿入しなきゃならなかった当時に比べると、何でもクリックひとつでインストールできちゃう昨今のディスク容量とネット環境はスゴいね。

今やウキペディアでもなんでもネットに繋がっていたならば調べ物は方がつくけども、と考えながら、同時にネットに依存しきっているしている現代の生活を実感した。

特にスマホね、これはネットがないことは想定されていない訳だし。

ということで、このフルバージョンの容量の大きさの意味が再確認できた。Encyclopedia以外にも履歴書のテンプレートのアプリとか、家計簿/予算管理的なアプリとか、料理レシピのアプリとかまあ色々あるんだが、Google Chromeブラウザーがあれば全て事足りてしまうんですよね。ネットって偉大。

だからクロームブックが人気な訳だけど(まあ大半はスマホでも事足りてしまう)。先進国、都心部に居住しているならば、確かにネット環境は整っているので、このEndless OS フルバージョンは全く前時代的な香りすらしてしまいますな。

翻って、このPCをあげることになった知り合いの子供というのは、とある農家の家庭の子供で大変山奥に住んでおる。車で山道をかなり行った先にある、結構な山間部だ。ネットはあるにはあるが、携帯電波なんかは結構弱い。なのでまあ、それほどこのEndless OSの意図している対象からは外れてもいないかなあ、と思う。

7歳の誕生日時には狩猟用のライフル(!)をプレゼントしてもらい、今年の10歳の誕生日には125ccのモトクロスがプレゼントであった、驚くほどワイルドな環境に育っている子ではあるが、コンピューターにも少し慣れてくれるといいなあ、と思う知り合いのオジサンの独り言でした。